|
※ ざわわ ざわわ ざわわ 広いさとうきび畑は
ざわわ ざわわ ざわわ 風が 通り抜けるだけ
今日も見渡すかぎりに 緑の波がうねる
夏のひざしの中で
※
むかし海の向こうから いくさがやって来た
夏のひざしの中で
※
あの日鉄の雨に打たれ 父は死んでいった
夏のひざしの中で
※
そして私の生まれた日に いくさの終わりが来た
夏のひざしの中で
※
風の音に途切れて消える 母の子守のうた
夏のひざしの中で
※
知らないはずの父の手に だかれた夢を見た
夏のひざしの中で
※
父の声をさがしながら たどる畑の道
夏のひざしの中で
※
お父さんて呼んでみたい お父さん何処にいるの
このまま緑の波に おぼれてしまいそう
夏のひざしの中で
ざわわ ざわわ ざわわ けれどさとうきび畑は
ざわわ ざわわ ざわわ 風が通り抜けるだけ
今日も見渡すかぎりに 緑の波がうねる
夏のひざしの中で
ざわわ ざわわ ざわわ 忘れられない悲しみが
ざわわ ざわわ ざわわ 波のように押しよせる
風よ悲しみの歌を 海に返して欲しい
夏のひざしの中で
ざわわ ざわわ ざわわ 風に涙はかわいても
ざわわ ざわわ ざわわ この悲しみは消えない
|